✨卒業ブログ✨
私は10代後半くらいからこれまで引きこもりを繰り返してきました。
UTジョブズに入所する前に、これまでで最長の3年間程引きこもってしまい、それが体の病気が一因だったと発覚し、病気の治療を初め、それと同時期くらいに発達障害の診断がおりました。
これまでの働き方では社会生活を安定して継続させることが難しそうだと考え、発達障害者として社会復帰を目指す決心をし、UTジョブズに辿り着きました。
最初は昼から通所をし始め、数ヶ月経ってから朝から通所するようになりました。「朝起きて、夜寝る」という当たり前のことを習慣化、安定化させることに1年くらいかかりました。安定化できるようになったのは「働くためには何時に起きて、何時には寝るようにする。」という明確な目的意識をもって生活を送るようになったことが大きかったです。「PDCAワーク」の学びがそこにつながりました。
就職活動は昨年の秋に開催された合同面接会に挑戦したことが最初の第一歩でした。そこから2社面接に行きどちらとも不採用でした。その間支援員さんに何度も面談をしていただき、話を聞いていただき、面接の練習もしていただきました。また何箇所か見学にも行かせていただきました。結果的に面接に落ちた法人さんに、不採用だった職種と違う職種で働いてみないかというお話をいただき、見学と体験をさせていただき、面接を受けて、この度その法人さんで働かせていただくこととなりました。当初希望していた職種での採用ではありませんでしたが、UTジョブズで面談をしていただくなかで、私が働くことを継続させるためには「安心して働ける環境が重要」ということを認識し、見学と体験を通して環境の良さを体感し、面接を受ける決心をしました。
これまで対人関係でつまずくことが多かったので、いざ働くことを想像すると、環境的な要因で精神的に不安定になる部分の不安がいつも頭の片隅にありました。ですので、見学と体験をさせていただけたことはとてもありがたかったです。見学、体験、応募書類の作成、面接と全てにおいて、その時々でとても緊張しました。ですがいつも支援員さんに話を聞いていただき、アドバイスや励ましの言葉をいただき、また同行もしていただきました。今になって思うと、そのことがとても心強かったです。
1年5ヶ月UTジョブズに通所させていただきましたが、その中で浮き沈みもあり、心が折れそうになったこともありました。ですがUTジョブズに行くと支援員さんがそれをわかっているかのように、また就労を目指すことに意識が向くようなお声掛けをしてくださりました。また、頑張っておられる利用者さんの背中を見て、私も頑張ろうと気持ちを切り替えることができ、なんとかやってこられました。
私が最初体験でUTジョブズに通い始めた頃、社会との接点が家族と病院くらいだったので、ガチガチに緊張していて、「右も左もわかりません。」といったようなことを言った時、支援員さんが「前と後ろが見えているなら大丈夫。」とさくっとおっしゃってくださり、その言葉で安心したことを今でもよく覚えています。また、私より先に就職が決まり卒業された利用者さんが「自分を信じて」と利用者さんみなさんに言葉を残してくださり、その言葉も私の中でとても大きな励みとなり、なにか不安なことがある度に「自分を信じて」と心の中で唱えるようになりました。
さまざまなプログラムにも取り組みました。「メディア講座」というプログラムでチラシやPOP作りをしました。また、UTジョブズ新聞の作成をして、PC作業の楽しさを知りました。作品を完成させた時の充実感も味わえました。そのことがPCの勉強を始めるきっかけとなり、現在も続けています。月に一回、イベントデーがあり、利用者さんみなさんと和気あいあいと様々なゲームをしたり、物作りをしたり、外で野球をしたり、美味しいものを食べたりしたこともとても楽しかったです。
引きこもって、病気の治療を始めて、UTジョブズに通ってと、とても長いロスタイムでしたが、決してただただ過ぎていくだけのロスタイムではなく、実りのある時間だったと今は思えています。
これまでの不安定な私が、規則正しい生活を送られるようになって、社会復帰ができるところまでこられたのは、UTジョブズで関わってくださったみなさんのおかげです。
UTジョブズのロゴにパズルのピースがありますが、パズルのピースがたくさんはまっていってくれたような日々でした。
卒業は寂しい気持ちがありますし、これからの不安もあります。ですがUTジョブズで過ごした日々を糧にしてまた新しい環境でがんばります。
みなさん、本当にありがとうございました。